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ドン木ホーテの話
某ディスカウントスーパーの不審火が話題になっています。 実はうちの近所にも店舗があり、まさにそこで連れ去り未遂事件が起きたのでした。 その店舗に関して言えば、たぶん火を放つとまではいかなくとも、その存在を疎ましく思う人たちは多いはずです。

数年前にそのスーパーが建つと決まったときから、あちこちで反対運動が起き、付近の学校のPTAなども絡んで店側と交渉が行われました。 何度も何度も長い時間をかけて話し合った結果、営業時間は0時まで、チラシ広告を新聞に折り込まない、子供に有害な商品(アダルト商品、バタフライナイフなど)を置かない、などいくつかの約束が地域住民と取り交わされました。

交渉の取りまとめをしていたのは私の父でした。 交渉の打ち合わせをしている間に父の車が何者かに傷つけられたことがありました。 何度もやられたので、ただの偶然とは思えませんでした。 そんなことが起きるたびに、あの店がとてもヤクザな相手に感じられて、交渉なんて不可能だし、見せしめに殺されたらどうする、などと真剣に考えてしまったほどでした。

それから数年後、父が苦労して取り付けた約束は順次破られていき、とうとう今では何一つ守られているものはありません。 さぞかし無念だろうと思いきや、父は「最初から法的な拘束力はなかったんだよ。」と涼しい顔で言ってのけました。

こちらの要求をまとめ、正しく相手に伝え、きちんと約束を取り交わすことにはとても重要な意味があるのだそうです。 たとえそれが破られたとしても。  最初私にはなぜそんなことをするのかまったく理解ができなかったのですが、父はそれが住民の不満を抑える最善の策だと考え、あえて交渉の道を選んだのかもしれないということに気づきました。

店の建設を阻止できないからといって、いつまでも不満な気持ちを抱き続けるのは、結局自分たちにマイナスでしかないのです。 追放がかなわなければ、不本意ながらも共存していくしかありません。 期間をくぎって決着をつけ、気持ちを切り替える。 行き場のない不満や怒りをある程度まで沈め、地域の住民を結束させる。 これってけっこう偉大な仕事だったのではないか、といまさらながら父の手腕に感心しています。
| ミーハー | 10:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
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